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すべての印刷データに共通

塗り足し・仕上がり・
文字の位置

Illustrator、PDF、JPEG・PNGのどの方法で作っても、断裁する印刷物で確認する基本は同じです。背景は外へ、切れて困る情報は十分に内側へ配置します。

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最初に区別する3つの範囲

塗り足しは背景を伸ばす範囲、仕上がりは断裁位置、推奨テキストエリアは文字・ロゴ・QRコードを読みやすく置く範囲です。

最初に分けて考える3つ

塗り足し・仕上がり・文字の範囲は、入稿形式より先に理解しておきたい印刷データの基本です。

  • 塗り足し:端まで印刷する背景・写真を、断裁位置より外側へ伸ばす範囲です。当社では上下左右各2mmです。
  • 仕上がり:商品として断裁される位置です。名刺の標準サイズは91×55mmですが、断裁にはわずかなずれが生じます。
  • 推奨テキストエリア:氏名・連絡先・ロゴ・QRコードなどを、読みやすくバランスよく置く範囲です。仕上がり内側2mmは「切れを防ぐ最低限」であり、文字を置く目標位置ではありません。
重要:考え方は断裁する印刷物に共通しますが、必要な塗り足し量や仕上がり寸法は印刷会社・商品ごとに異なります。入稿先の指定を必ず確認してください。

ページ更新日:

外から内へ、役割を順に確認

背景と重要な情報では、伸ばす方向が逆です。背景は仕上がりより外へ、文字・ロゴ・QRコードは十分に内側へ配置します。

塗り足し仕上がり最低限のセーフティーエリア推奨テキストエリア
1

背景は外へ

端まで印刷する色・写真・柄は、仕上がり位置で止めず、塗り足しの端まで続けます。

2

仕上がりで断裁

仕上がり線は「内容を止める線」ではなく、断裁される目安の位置です。印刷する線ではありません。

3

重要情報は十分に内へ

内側2mmぎりぎりを狙わず、さらに余裕のある推奨テキストエリアへ配置します。

入稿データと断裁後の仕上がりを比較

どちらも、断裁位置が同じ量だけ右下方向へずれた場合の比較です。違いは、背景が仕上がり線の外側まで作られているかどうかです。

塗り足し考慮あり背景が仕上がり線の外側まで続いている

塗り足しを考慮し、背景が破線の仕上がり線より外側まで続いている入稿データの説明図
① 入稿データ破線が仕上がり位置です。背景・写真は、破線の外側にある塗り足し部分まで続いています。
断裁位置が右下方向へずれても、塗り足しにより端まで背景が残り白地が出ていない仕上がりの説明図
② 断裁後の仕上がり右下方向へずれて断裁されても、背景が外側まであるため、完成品の端に白地は出ません。

塗り足し考慮なし背景が仕上がり線で止まっている

背景が破線の仕上がり線で止まり、外側に塗り足しがない入稿データの説明図
① 入稿データ破線が仕上がり位置です。背景・写真が破線で止まり、その外側に塗り足しがありません。
断裁位置が右下方向へずれ、塗り足し不足によって完成品の右端と下端に白地が出た仕上がりの説明図
② 断裁後の仕上がり右下方向へずれて断裁されると、背景のない範囲が入り、完成品の右端と下端に白地が出ます。
図の見方破線:予定する仕上がり位置黒い実線:断裁後の製品外周灰色:完成品の外側白色:塗り足し不足で現れた紙地

4枚は塗り足しの有無と断裁結果を説明するための画像です。図中の破線・実線・説明色は、実際の入稿データに含めないでください。当社名刺の寸法は、下の「当社は上下左右各2mm」で確認できます。

印刷サービスをご利用になるすべての方に
覚えてほしい、塗り足しのこと

「塗り足し」「裁ち落とし」「ドブ」は、印刷データの作成や入稿でよく聞く言葉ですが、初めて印刷サービスを利用する方には分かりにくい用語です。

印刷と断裁は、紙やインキなどの材料を機械で扱う工程のため、わずかな位置ずれが生じることがあります。ずれをさらに小さく管理するほど、追加の調整や検査などが必要になり、工程とコストが増えます。そこで量産印刷では、品質と価格のバランスを保ちながら、データ側に安全な余裕を持たせて位置ずれの影響を吸収します。これが塗り足しの考え方です。

  • 塗り足し:端まで印刷する背景・写真・柄を、仕上がり位置より外側まで伸ばす範囲です。
  • 裁ち落とし:外側まで作った背景などが断裁で切り落とされる部分、またはその処理を指す印刷用語です。
  • ドブ:面付けや断裁のため、仕上がりの外側や複数面の間に設ける切り落とされる余白です。入稿案内では塗り足しに近い意味で使われる場合があります。
3mmと当社の2mm:一般的な日本式トンボでは、仕上がりを示す内トンボと塗り足し側の外トンボの間が3mmで、商業印刷でも3mmの塗り足しが広く使われています。当社の名刺では、実務上必要な余裕として上下左右各2mmをテンプレートに設定しています。2mm以上あればよいため、背景が正しく外側まで続く3mmのデータも利用できます。ただし、入稿先や商品ごとの指定を必ず優先してください。

なぜ塗り足しで白フチを防げるのか

印刷物は、複数枚をまとめて印刷した後、仕上がりサイズへ断裁します。断裁位置にはわずかなずれが生じるため、背景が仕上がり位置で終わっていると紙の白色が見えることがあります。

背景を塗り足し位置まで伸ばす良い例と、仕上がり位置で止める悪い例の図
背景は塗り足しの端まで左は背景が外側まで続く例、右は仕上がり位置で止まり白フチが出る可能性がある例です。
断裁位置が右下へ1mmずれた場合に背景のない隙間が生じる考え方を示す図
断裁ずれの考え方1mm右下へずれた場合を仮定した説明図です。実際のずれ量を示す規格値ではありません。
仕上がり線で背景を止めないページやアートボードの大きさだけを広げても、背景・写真そのものが外側へ続いていなければ塗り足しにはなりません。

内側2mmは最低限。文字はさらに内側へ

「切れない位置」と「読みやすく、バランスよく見える位置」は同じではありません。仕上がり内側2mmぎりぎりに文字を置くと、切れなくても端に寄りすぎた印象になります。

氏名・会社名住所・電話・メールロゴ・認証マークQRコードと周囲の余白顔写真外周の細い枠線

生成AIで作る場合も「2mm」だけを強調しない

「文字は仕上がり内側2mm以上」とだけ指示すると、最低線ぎりぎりへ文字が置かれることがあります。「文字・ロゴ・QRコードは端ぎりぎりに置かず、図の推奨テキストエリア内に、周囲の余白を確保して配置する」と伝えてください。

当社は上下左右各2mm。入稿先ごとに確認

名刺ショップドットコムでは、名刺の塗り足しを仕上がりの上下左右各2mmとしています。3mmを指定する印刷会社・商品も多いため、別の印刷会社へ入稿する場合はその指定を優先してください。

仕上がりサイズ横型 91×55mm/縦型 55×91mm
当社の塗り足し仕上がりの上下左右各2mm
塗り足しを含む全体横型 95×59mm/縦型 59×95mm
重要情報の最低位置仕上がりより内側2mm以上。ただし、推奨テキストエリアはさらに内側です。
3mmで正しく作成済みの場合:背景が仕上がりの外側まで実際に続き、注文するデータ形式・ページサイズの条件にも合っているかを確認してください。単にページサイズを広げただけでは、塗り足しは増えません。

作成方法が違っても、確認する3点は同じ

専用ソフトの操作方法は違っても、完成ファイルで見るのは「背景が外まであるか」「断裁後のサイズが正しいか」「重要情報に十分な余白があるか」です。

Illustrator

ガイドと完成データを確認

背景を塗り足しの端まで伸ばし、重要情報を推奨テキストエリアへ配置します。仕上がり線やガイド線は印刷内容に残しません。

PDF・Canvaなど

保存後のPDFを開いて確認

ページサイズだけで判断せず、背景・写真の実内容が仕上がりの外まで続いているかを確認します。

JPEG・PNG

画像全体と配置を確認

画像全体に塗り足しを含め、注文画面で仕上がり位置と重要情報の余白を確認します。

このページの図は400ppiで作成された説明用画像を使用しています。画像の色付き範囲や説明線は入稿データへ含めないでください。

注文前チェック

背景

端まで印刷する色・写真・柄が、塗り足しの端まで続いている。

重要情報

文字・ロゴ・QRコードが、内側2mmぎりぎりではなく推奨テキストエリアにある。

仕上がりと塗り足し

注文する商品の仕上がり寸法と、入稿先が指定する塗り足し量が正しい。

不要な線

仕上がり線、ガイド線、説明用の色、不要なトンボが印刷内容に残っていない。

外周のデザイン

細い囲み罫や左右対称の要素が端に近すぎず、断裁ずれが目立ちにくい。

完成ファイル

保存・書き出し後の最終ファイルを開き直し、白フチや文字切れがない。

塗り足し・文字位置のよくある質問

仕上がり内側2mmに文字があれば十分ですか?

2mmは切れを防ぐための最低限です。2mmぎりぎりでは端に寄りすぎて見えるため、氏名・連絡先・ロゴ・QRコードなどは、さらに内側の推奨テキストエリアへ配置してください。

すべての印刷データに塗り足しが必要ですか?

塗り足しの考え方は断裁する印刷物に共通しますが、実際に背景を外へ伸ばす必要があるのは、色・写真・柄を紙の端まで印刷する面です。紙の白地を残す面には、端まで続ける背景がない場合もあります。

他社向けに3mmで作成したデータは使えますか?

背景が仕上がりより外側へ正しく続いていれば、当社の2mm以上という塗り足し量は満たします。ただし、完成ファイルのページサイズや入稿形式など、ほかの注文条件にも合っているかを確認してください。

ページや画像のサイズを広げれば塗り足しになりますか?

サイズを広げただけでは塗り足しになりません。背景・写真・柄そのものを、仕上がり位置から外側へ実際に伸ばす必要があります。

文字やロゴも塗り足しの外側へ伸ばしますか?

いいえ。外側へ伸ばすのは、端まで印刷する背景・写真・柄です。切れて困る文字・ロゴ・QRコードは、反対に十分内側へ配置します。

生成AIへはどのように指示すればよいですか?

「文字は内側2mm以上」だけでなく、「端ぎりぎりへ置かず、推奨テキストエリア内に、周囲の余白を確保して配置する」と指示してください。生成後は必ず目視で位置を確認します。

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3つの範囲を確認したら、作成方法に合う入稿ガイドへ進みます。