タイトル | : Re: 断裁位置について |
記事No | : 2416 |
投稿日 | : 2011/07/25(Mon) 20:12:27 |
投稿者 | : 名刺ショップドットコム <
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お問い合わせ頂き誠にありがとうございます。
ご質問の件ですが、結論から申しあげますと、1mm前後のズレを完全になくすことは難しい状況です。
まず、ズレには、印刷時に起因する物と断裁時に起因する物があり、それぞれに、気候要件(温度や湿度による用紙伸縮など)や物理的要因(用紙や機器の精度限界による物)が複合的に起因して、誤差となって表出いたします。
この誤差が一定であれば、そもそも一定に修正してしまえば補正は可能ですが、現状の生産体制では、それらが一定ではなく発生いたしますので、現実的に、ズレを完全に補正することは難しくなります。
残念ながら、程度の差はあれ、ズレを完全になくすということは難しいとお考え下さい。
トンボ(トリムマーク)に塗り足しが3mmあるのが、そういった現実を考慮したものであることからも、印刷とその精度には、ある程度の限界があることを前提にデザイニングされることをお勧めします。
その上で、ズレが目立たないようにする為の方法を例示いたしますと
仕上がりに近接した罫線を想定した場合で、印刷が0.5mm右にずれた場合
A)仕上がり位置から1mm内側に罫線を引いたとき 左側のアキが1.5mm 右側のアキが0.5mm で 3:1
B)仕上がり位置から3mm内側に罫線を引いたとき 左側のアキが3.5mm 右側のアキが2.5mm で 7:5
となり、同じ0.5mmのズレでも、相対的にAの方がズレが目立ちやすくなります。
同様に、オブジェクトをセンターにキープしたような場合でも、仕上がりからのアキの量が狭いほど、誤差に対してシビアになります。
お答えとして、適切かどうかは微妙ですが、現実的には1mm前後のズレ幅はどうしても出てきてしまう恐れは否定できないのが現状ですので、ご理解賜れれば幸いです。
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