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2015
第1回:名刺交換が意味するもの
ビジネスの場面では、名刺交換は相手と最初にコンタクトをする機会、いわば「初めての共同作業」に相当します。
きりっとした動作で名刺交換ができるかどうかが、その後のお付き合いにも大きな影響を及ぼします。
ところで名刺交換は何のためにするのでしょうか。
相手の名前や連絡先を紙ベースでやり取りする行為は、インターネットでメールのやり取りが一般的になった現代では形骸化しそうにも思えますが、実際にはビジネスルールのひとつとして根強く残っています。
これは、やはり人間同士、直接顔を合わせてお互いを確認し合う行為として、名刺交換が意味のある動作だと考えられているから。
テキストデータだけのやり取りでは測れない人としての品格が、名刺を交し合う動作に表れることを、みな経験的に知っているからかもしれません。
よく「名刺は相手の分身だと思え」とも言われます。
つまり、名刺をいただいたら細心の注意を払い、大事に扱えということ。
また、表面に記された先方の名前や会社名などの情報に指を載せることは、相手を上から押さえつけることにも通じるので、なるべく文字や画像に指が触れないよう、端の余白で保持するようにします。
たかが名刺、されど名刺。
30秒にも満たないその動作ひとつひとつで、ビジネスパーソンとしての基本マナーが試されます。
あなたの第一印象を左右する名刺交換、きっちりとこなしましょう。
記者:大村 美樹子