8/31
2015
第10回:こんなときどうする?「名刺を忘れた/途中でなくなってしまったら?」
先方の会社に行ったら、思いのほか多数の人と名刺交換をすることになり、手持ちの名刺が途中でなくなってしまった…というようなシーン、時々見かけます。忙しさにかまけて、会社で名刺発注をしそびれてしまうこともあるようです。
名刺はビジネスマンの必携ツールであることを考えると、そんな事態は不注意としか言いようがないのですが、でも起こってしまったことは仕方ありません。
あとはピンチをいかにチャンスに変えるか。その攻めかたこそがポイントです。
第9回「名刺交換のタイミングを逃してしまったら?」と同様、名刺交換をしそびれたときには、郵便を使って追っかけで送ることができれば、かえって相手に印象を残す出会いになる可能性があります。
普通にその場で名刺をやり取りするのではなく、私信として後日封書で名刺が送られるほうが、インパクトがあると思いませんか?
大事なのはその送りかた。
次の基本ポイントを押さえることが前提です。
①相手に会ったその日のうちに郵送する
②宛先は手書きで書く
③ひとこと、手書きのメッセージを添える
①は相手の中から自分の印象が消えないうちに、名刺が手元に渡ることをイメージして。できれば切手も自分で用意して、できるだけ早いタイミングでポストに投函しに行くのが吉。
もちろん、名刺の在庫がなければ仕上がり次第、すぐに送付できるよう、2、3の準備だけは早急に整えて。
②は、相手の名刺を見ながら手書きでしたためることで、手に取ったときの印象を強めることができます。
字の美しさに自信がない、という方でも、自分なりにていねいに書くことで気持ちが伝わるはず。
③は当然ながら名刺だけポンと入れて送るのはNG。
メッセージも付箋などではなく、できれば一筆箋などが用意されているとより望ましいところです。
名刺を切らしてしまって…というセリフはあまり恰好のいいものではありませんが、災い転じて福となす、の気持ちで、アクシデントも味方につけるテクニックを駆使してみましょう。
記者:大村 美樹子