7/16
2014

91 x 55の謎

日本で使われている名刺の9割以上が、「91mm x 55mm」というサイズだといわれています。また、「日本の名刺印刷量(使用量)は世界の9割」という説もあります。そうすると、世界で使われている名刺 のおよそ8割が「91mm x 55mm」のサイズということになります。

 

この「91 x 55」というサイズ表記が使われるようになったのは、1959年(昭和34年)です。この年、それまでの尺貫法からメートル法に統一されたためです。また、「91 x 55」が主流になった大きな理由のひとつに、男女雇用機会均等法(1986年施行)があるとされています。

 

それ以前、男性は「91 x 55」の名刺を使っていましたが、女性用名刺は「85mm x 49mm」というサイズが多かったそうです。それが、男女雇用機会均等法により仕事内容に男女差がなくなるにつれて、名刺サイズも統一されてきたといわれています。

 

しかし、「91 x 55」にはさまざまな謎があります。例えば、このサイズはいつから使われるようになり、また主流になったのか?メートル表記になったのは1959年かもしれませんが、それ以前にも「3寸 x 1寸8分」(1寸=30.303mm, およそ90.9mm x 54.5mm)というサイズの名刺はあったようです。

 

以前、こちらのブログでもご紹介したサクラテラスに展示されている 「日本で初めて受け取った名刺」のサイズはおよそ横87mm x 縦37mm、そして「日本で初めて渡した名刺」は横3寸x縦6寸(およそ9cm x 18cm)です。これがいつ頃から国内で91 x 55になり、そして主流になったのか。この答えは、サクラテラスでも分かりませんでした。

 

また、91 x 55というサイズに落ち着いた理由も謎です。海外の名刺を見ても分かりますが、これは日本独自のサイズです。そのため、「明治時代にここの国のものを真似た」ということもなさそうです。「名刺のサイズには黄金比が影響している」という説もありますが、個人的には納得できていません。

  • yamashita

    執筆者

    山下 潤一郎

    Yamashita  Junichiro

    長期利益を実現する新規印刷サービスの立上げや印刷会社の戦略立案・実践を専門とするコンサルティング会社。コンサルティングサービスの提供に加え、「ブライター・レイター・ニュース」の発行、印刷市場の調査・分析なども行っている。

  • sawada

    執筆者

    澤田 真一

    Sawada   Shinichi

    印刷物として出力された商品に存在する「WEB上にはない可能性」を模索し、iPhoneアプリ「みんなのシール」「みんなの名刺」等、新しい印刷の形を提供する「有限会社コスモメディアサービス」にて代表取締役を務める。

  • sawada

    執筆者

    大村 美樹子

    Omura   Mikiko

    クレーム対応に関する研修、サポート専門の株式会社アイビー・リレーションズ代表取締役。 心理学的な視点から、現場で役立つ接客マナー、ビジネススキルについても併せて指導している。
    株式会社アイビー・リレーションズ
    http://www.ivyrelations.co.jp/

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