8/10
2015
第7回:達人は名刺入れにも気を遣う
いざ名刺交換、というタイミングで、ズボンのお尻のポケットから定期入れを出して、中から生温かい名刺を抜き出して…という方はまさかいないと思いますが、名刺をどこにしまっておくかはとても大事なポイントです。
ここまで書いてきたように、名刺入れは先方の大切な名刺を置くための座布団になります。
そして交換した後には、相手の名刺を収納するのにも使うわけですから、ボロボロだったり、安っぽいものだったりするのは、とても失礼にあたるのです。
ビジネスの達人は名刺入れにも気を遣っています。
高級ブランドのものである必要はありませんが、大切なのは次の3つ。
① 清潔感がある(古びていたり汚れていたりしない)
② スムーズに取り出せるようシンプルな造りになっている
③ 収納スペースが取られている
①は、当然ながらビジネスの際に使う小道具として、必要最低限の「きちんと感」があること。長期間愛用してもくたれず、使い続けられる高級品ならば最高ですが、数千円のものを買い替えながら、すっきりした印象を保つのもひとつの手です。
②については、表面に凹凸の飾りが付いていたり、デザイン優先の凝った造りになっていると、交換のタイミングでまごつくことにもなりかねません。一番いいのは封筒型のシンプルなデザインです。
そして③は、いただいた名刺をしまう段になって、自分の名刺とごちゃまぜにならないよう、複数のポケットが中について仕分けができるようなデザインであること。次に別の場所で名刺交換をするときに、さっきいただいた名刺を出してしまう…なんて失策も防げます。
名刺入れは仕事の道具として機能的であることが第一義。
コミュニケーションを円滑に行えるような名刺入れを使えば、コミュニケーションの達人にもまた一歩近づけそうです。
記者:大村 美樹子