8/03
2015
第6回:受け取った名刺の置きかた、しまいかた
さて、名刺交換でもらった相手の名刺はどのように扱うのが正式なのでしょうか。
よく、机に並べてから何度も手に取ってながめたり、会議中に名刺をめくって裏返したりしている人を見かけますが、それはマナー違反。
名刺は先方の存在そのものとみなされることもあるので、必要以上に目の前で触るのは避けた方が無難です。忘れないように日付などを書き込んでおきたい場合にも、持ち帰ってから作業するようにします。
受け取った名刺については、基本的には目の前に名刺入れを台にしておきます。
ちょうど、名刺入れを座布団代わりに使うようなイメージです。
間違えやすいのは、複数の相手と名刺交換した後の名刺の扱い。
誰かひとりの名刺だけを名刺入れの上に置き、他の名刺はそのまま机に…というのはマナー違反。
そのような場合には、席順、あるいは左から職位の高い順に名刺を並べ、その列の右下に名刺入れを置きます。
また相手が2人の場合に、名刺入れに無理矢理2枚の名刺をのっけている方を見かけますが、これも1枚の座布団に
二人一度に座らせているような状況なのでいただけません。
2枚横にならべて、右下に名刺入れ、という配置を守りましょう。
最後に、面談が終わって名刺を片づける際には、小声でいいので「失礼いたします」とひとこと添えてから名刺入れにしまうと丁寧です。
自分の名刺がそうされたら、と思うと、大事に扱われているように感じますよね。
なお、名刺入れがいっぱいだと新しい名刺を力ずくで突っ込むようになってしまうので、日頃からいただいた名刺を
さっとしまえるよう、名刺入れに余裕をもたせておくのもお忘れなく。
記者:大村 美樹子