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タイトル Re: windowsの色設定について
投稿日: 2011/12/12(Mon) 11:47:30
投稿者名刺ショップドットコム < >

お問い合わせ頂き誠にありがとうございます。

 ご質問の件ですが、簡単にお答えすることがかなり難しい件で、業界そのものの中で、常に問題にされているようなお話しとなります。

 まず、「パソコン設定」のみで色合わせをすることは「画面で見る色に近づける」という用途で考えると、どの程度の信頼性を担保させるのかによりますが、「難しい」とお答えせざるをえません。

 そもそも、ご覧になっているディスプレイが正しい色を表示しているどうかが前提条件となります。

 その上での設定数値としては、色温度が5000K〜5500K・ガンマ値は1.8(〜2.2)を基準としております。

 弊社では、ディスプレイキャリブレーションツールとして、i1(http://www.i1color.jp/index.html )シリーズを使用し、社内ディスプレイの表示均質化を図っております。

 ただ、現実的な問題としては、やはりディスプレイの表示と印刷物の色が誤差なく均一になることは難しく、概ね参考程度として捉えています。といっても、ほとんどの色でほぼ同等の「色合い」をシミュレートできていますが、混色のシビアな色合いや、グラデーションの再現などは、ディスプレイの発色原理と(紙に印刷された)反射原稿の色の見え方の原理的違いは吸収できませんので、実際の印刷されたカラーチャートもお手元に置かれることを強く推奨いたします。
 ご参考までに、一般的なカラーチャートですと、DIC(大日本インキ)のプロセスカラーチャートが多く利用されています。http://www.gande.co.jp/DIC/DIC-SEL.html

 なお、弊社サンプルのデータは以下アドレスとなりますのでご利用下さい。
http://meishishop.com/sample.zip

 カラーマネジメント(印刷物とディスプレイなど)については、印刷業界を含め、意図した再現性の実現に向けて常に課題となっている問題で、それだけに奥が深く、なかなか理解も難しくなります。
 残念ながら、現状では「これ」といった簡単にできる決定打的な方策が存在せず、多くの部分をCMYK値と経験的な観点から調整を行っているのが現実です。
 他方、ディスプレイも正確なキャリブレーションさえ取れば、概ね印刷色と近い再現は可能であることも事実です。感覚的には80点位でしょうか?ただ、ディスプレイの表示を完全だと仮定してデータを作成すると20点分の狂いは発生しますので、その具合を経験的に埋めていくような感じとなります。

 絶対値としてお答えができず申し訳ございませんが、そういった事を前提に、ご利用頂きますと幸いです。

 また何かご不明の点がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

※弊社では、データ入稿方式を採用しているため、印刷物の正確な色再現と、ディスプレイ上の色再現とは相関関係はございませんので、弊社のディスプレイ環境に合わせることを優先させるより、お客様のディスプレイがより正しい表示をするようなキャリブレーションと、プロファイルの設定(アドビ系のソフトウェアであれば、CMYK設定が弊社のターゲットであるJapancolor2001Coatedとされていれば、環境としての近似性は確保されるものと考えられます。


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